西アフリカ諸国で猛威を振るったエボラウイルス。十分な感染予防対策を行なっていたにもかかわらず、ほんの一瞬の隙に医療従事者に感染が発生したという報道は記憶に新しいところです。
また、近年問題となっているのは「薬剤耐性菌」の存在です。薬剤耐性菌のアウトブレイクがひとたび発生すると、有効な抗菌薬の種類が少なくなり、最悪の場合には深刻な病気につながる細菌感染症の治療が出来なくなります。
 
医療現場で発生する「医療関連感染」への対策の目標は、「患者の安全を確保する」、「医療従事者、来訪者、そのほかの医療環境にいる人々の安全を確保する」、大きくこの２つです。
そのため、所属部門や雇用形態に関わらず、院内の全ての職員への組織的な「感染防止対策」を講じる体制を整備することが急務となっています。
 
そこで、臨床現場ですぐに役立ち、集合研修や勉強会などでも広く利用できるeラーニング教材が必要であると考え、教材「感染管理と感染防止技術」（著者：藤田昌久 日本医科大学付属病院 医療安全管理部門 感染制御部 感染管理認定看護師）を作成することになりました。

■本eラーニング教材は、標準予防策から感染経路別予防策、洗浄・消毒・滅菌、職業感染予防策まで、「感染管理と感染防止技術」の基礎を学ぶことができます。
院内感染対策のための一つのツールとして幅広くご利用ください。