FMEAを使いこなす

著者
千葉大学医学部付属病院
医療安全管理部 教授
相馬 孝博
「FMEAを使いこなす」の概要
FMEAとは?

医療安全の確保は、かつて医療従事者個人の責任に帰することがの多く、安全対策方法についても、現在に至るまでインシデント・アクシデントレポートの分析など、事後に分析を行い、今後の対策を行なうという方法が中心となっています。

また、事後の分析は自発的報告に基づくため、提出されない事例があることや、レポートの分析とフィードバックが有効に行なわれる必要があるなど課題も見られるため、システム全体の安全性をあらゆる角度から網羅的に高められる方法が求められています。

FMEA(Failure mode and Effects Analytics =失敗モードと影響解析)は、事前に取り組む手法であり、 産業界で活用されている分析法で、事前に予想されるあらゆる失敗モードを列挙し、 その中から患者への重大度の高い失敗モードを抽出し、 対策を講じることによって、大事故が起こりにくい組織やプロセスに作り直すという分析手法です。

著者
千葉大学医学部付属病院
医療安全管理部 教授
相馬 孝博

本コンテンツの特徴

■『医療事故が起こりにくいシステムへ!FMEAを使いこなす』は、事前介入型の考え方やFMEAの特徴をはじめ、分析の全ステップをビジュアル的に詳しく解説していますので、初めてFMEAを学ぶ人にも最適です。
■実際に救命救急センターの診療過程を分析した「ケーススタディ」が搭載されています。

ご利用者様の声

■グラフィカルなのですんなり理解できた。
■FMEAは難しいイメージだったが、わかりやすかった。
■考え方から手順まで順序良く学べた。
■重大度の数値化って意外と簡単。

第1章:安全対策の変遷
第2章:事前介入型の考え方
第3章:FMEAとはどんな手法か
第4章:FMEAの特徴
第5章:ステップ①高リスク診療過程選びと分析チーム編成
第6章:ステップ②診療過程を業務単位に分別する
第7章:ステップ③失敗モードと最悪結果を分割する
第8章:ステップ④重大度の数値化と優先順位の決定
第9章:ステップ⑤根本原因を除き診療過程を作り直す
第10章:ステップ⑥作り直した診療過程を導入し評価する
第11章:ケーススタディ

※e-Learning用教材には各章に確認テストがついています。